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ERCMの仕組

OHラジカルの生成

OHラジカル生成

ERCM・OHDは、分解室内部壁面に十数個〜二百個以上の電子発生機を設置分解室内部へ大量の電子(e?)を連続的に放出します。熱分解設備の一種類で 処理物に対して外部から熱を与えるのではなく、処理物の 解熱を次の熱分解のエネルギーにする内熱分解方式となります。
分解室内へ放出された電子は、室内に充満させた水蒸気の分子(H2O)と電子衝突し、水分子をOHとHに分裂させます。この作用を繰り返すことで大量のOHラジカルを継続的に生成します

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連続分解反応 ERCM内部

1最初の熱エネルギー

ERCM・OHDは装置起動時に一回だけ、分解室底部に敷設したセラミック微粉粒に電熱ヒーターで熱エネルギーを蓄積します。

この作業は通常数十日間にも及ぶERCM連続稼働の立上げ時一回だけです。
セラミックに蓄積された熱エネルギーは有機物に選択的に影響を与える遠赤外線電磁波を放出します。この遠赤外線電磁波が処理対象物中の水分を励起し、有機物全体が活性化・分解しやすくなるとともに一部は水蒸気として分解室内空間を満たします。
*電熱ヒーターによる蓄熱はメンテナンス等による稼働の一旦停止・再起動等がない限り必要性はありません。

2.処理対象物投入 

分解室底部に十分蓄熱された時点で、電熱ヒーターを引き抜きます。分解室上部の処理物投入口から処理対象物を投入します。
投入口は三重のダンパーとなっており、水密式も採用。分解室内と装置外部を完全に遮断します。
 処理物対象物は蓄熱エネルギーを受けて、活性化され含まれる水分は順次水蒸気となります。

3.OHラジカルを生成 

分解室内部壁面に設置した高圧放電基板より、分解室内部へ電子(e?)を放出。電子は水蒸気の分子と衝突しOHラジカルが生成されます。

生成されたOHラジカルは周囲の水分子と接触し、反応性を保ったまま分解室内を浮遊、この時OHラジカルとしての存在時間が数分程度まで伸びると言われています
処理対象物の有機物と接触した際に有機物中のHを奪って元の水分子に戻ります。

Hを奪われた有機物は、炭素・水素の結合が崩れ幾度となくOHラジカルにより水素を奪われ、最終的にはH2O・CO2・COまとその他無機物へと分解されてゆきます。

4.油脂成分の抽出・再生 

OHラジカルの度重なる水素の略奪により、数百・数千の分子のつながりであった高分子有機物は数個の分子が連なるだけの低分子へと分解されてゆきます。分子が小さくなると分解室内で気化ができる重量となり ガス化します。
このガスを分解室外へ吸引し冷却すれば、発火点が低く燃料として使い勝手の良い再生油を生成することができます。 

5.無機成分の蓄積

分解室内では処理対象物中の炭素・水素・酸素はH2O・CO2・COまで分解して排出されます。そのほかの成分(リンやカリ・チッソ・鉄他無機質)は分解室底部に蓄積されます。有機物が分解される際に発生する反応熱もともに蓄積され次の反応の熱源となります。

 

 

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ERCM装置の特徴

 

ERCMが有機物を分解する方法は「促進酸化分解」と言われる、有機物の水素を奪って分解を促進するものです。
 燃焼ではないので従来の処理とは全く異なる様々なメリットがあります。空中のウイルスの無害化など「ごく少量の有機物」の分解ではなく何億倍以上の分子量を持つ「有機物の塊」を分解させるため、分解熱を蓄積して有機物の活性化を行いますが、外部から熱エネルギーを加えることはありません。燃焼ではないので分解室内の温度は200℃〜300℃の範囲で収まります。

  • 温暖化ガスの排出量を相当量抑制します
  • 廃プラを燃やさず燃料油に再生出来ます
  • PCB・ダイオキシン・フッ素化合物なども無害化処理できます
  • 焼却が困難なものも安全に無害化できます
  • 有機物なら何でも分別せずに分解できます
  • ランニングコストが極めて小さく抑制されます。
  • 大きな減量・減容ができます

        これらの特徴をERCMの優位点で詳しく述べます。 
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